うなされ続けていたね 眠りの外の国では
終わりの見えない悲しみごとが 空に横たわっていた
眠れる歌を聴かせて 鎮かな花を咲かせて
数えきれない涙の上に 粉雪を降らせて
心を持つのは人だけ いいえそれは思い上がり
鳥は歌う 虫は歌う なのに人は なのに人は
樹々は歌う 水は歌う なのに人は なのに人は
悲しみを晴らすために 新しく誰を悲しませるの
夢の京(みやこ)へ帰ろう もう無い国へ帰ろう
時は戻らない 夢は戻れる 怖れることはない
長く生きて来た樹の根に 生まれたての若木が訊く
鳥は昔ここに来たの 人は昔ここに来たの
鳥は今はどこにいるの 人は今はどこにいるの
荒れ果てた野辺(のべ)に 小さな若木がただ背伸びをしている
夢の京へ帰ろう もう無い国へ帰ろう
時は戻らない 夢は戻れる 怖れることはない
樹々は歌う 水は歌う なのに人は なのに人は
欲の 轍(わだち)に轍を重ね 自らを埋ずめてゆくの
夢の京へ帰ろう もう無い国へ帰ろう
時は戻らない 夢は戻れる 怖れることはない
怖れることはない
終わりの見えない悲しみごとが 空に横たわっていた
眠れる歌を聴かせて 鎮かな花を咲かせて
数えきれない涙の上に 粉雪を降らせて
心を持つのは人だけ いいえそれは思い上がり
鳥は歌う 虫は歌う なのに人は なのに人は
樹々は歌う 水は歌う なのに人は なのに人は
悲しみを晴らすために 新しく誰を悲しませるの
夢の京(みやこ)へ帰ろう もう無い国へ帰ろう
時は戻らない 夢は戻れる 怖れることはない
長く生きて来た樹の根に 生まれたての若木が訊く
鳥は昔ここに来たの 人は昔ここに来たの
鳥は今はどこにいるの 人は今はどこにいるの
荒れ果てた野辺(のべ)に 小さな若木がただ背伸びをしている
夢の京へ帰ろう もう無い国へ帰ろう
時は戻らない 夢は戻れる 怖れることはない
樹々は歌う 水は歌う なのに人は なのに人は
欲の 轍(わだち)に轍を重ね 自らを埋ずめてゆくの
夢の京へ帰ろう もう無い国へ帰ろう
時は戻らない 夢は戻れる 怖れることはない
怖れることはない
中島みゆきについて
1975年「アザミ嬢のララバイ」でデビューし、同年「時代」で、ヤマハポピュラーソングコンテストと世界歌謡祭グランプリ受賞。以後、「わかれうた」「悪女」などが大ヒット。現在までにオリジナル・アルバム32作品をリリース。アルバム、ビデオ、コンサート、夜会、ラジオパーソナリティ、TV・映画のテーマソング、楽曲提供、小説・詩集・エッセイなどの執筆と幅広く活動。2002年NHK紅白歌合戦初出場。2003年にはNHK「プロジェクトX」の主題歌「地上の星」が、オリコンシングルチャートTOP100で148週チャートインの日本記録を達成。中島みゆきの人気歌詞
糸
なぜ めぐり逢うのかを 私たちは なに ...
時代
今はこんなに悲しくて 涙もかれ果てて ...
ファイト!
あたし中卒やからね 仕事をもらわれへんの ...
空と君のあいだに
君が涙のときには 僕はポプラの枝になる ...
わかれうた
途に倒れて だれかの名を 呼び続けたこ ...
二隻の舟
時は 全てを連れてゆくものらしい なの ...
銀の龍の背に乗って
あの蒼ざめた海の彼方で 今まさに誰かが傷 ...
タクシードライバー
やけっぱち騒ぎは のどがかれるよね 心 ...
命の別名
知らない言葉を覚えるたびに 僕らは大人 ...
麦の唄
1. なつかしい人々 なつかしい風景 ...
ホームにて
ふるさとへ 向かう最終に 乗れる人は ...
宙船(そらふね)
その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆ ...
世情
世の中はいつも 変わっているから 頑固 ...
Tell Me,Sister
自分が嫌いだった 何もかも嫌だった 嫌 ...
あの娘
やさしい名前をつけたこは 愛されやすい ...
化粧
化粧なんてどうでもいいと思ってきたけれど ...
永遠の嘘をついてくれ
ニューヨークは粉雪の中らしい 成田から ...
あたいの夏休み
短パンを穿いた付け焼刃レディたちが 腕 ...
ひとり上手
私の帰る家は あなたの声のする街角 ...
帰省
遠い国の客には笑われるけれど 押し合わ ...